株式会社と合同会社、税金面で本当に違うのは何か
Corporate Tax Guide / No.04
株式会社と合同会社、
税金面で本当に違うのは何か
税金面で本当に違うのは何か
「合同会社の方が安いから」と何となく選んでいませんか?実は運営中にかかる法人税・消費税・地方税は、株式会社も合同会社もまったく同じです。違いが出るのは「設立コスト」と「役員任期に伴う登記費用」の2点に絞られます。一方で信用力や資金調達の選択肢には大きな差があり、税金以外の要素が会社形態の判断材料になります。本記事では、税金面の本当の違いを数字で整理します。
SECTION 01項目別の違い一覧
| 項目 | 株式会社 | 合同会社 | 差 |
|---|---|---|---|
| 法人税率 | 所得800万以下15% 超23.2% |
所得800万以下15% 超23.2% |
同じ |
| 消費税 | 課税売上1,000万超で課税 | 課税売上1,000万超で課税 | 同じ |
| 法人住民税均等割 | 最低7万円/年 | 最低7万円/年 | 同じ |
| 役員報酬の経費算入 | 定期同額給与で全額損金 | 定期同額給与で全額損金 | 同じ |
| 登録免許税(設立時) | 最低15万円 | 最低6万円 | 9万円差 |
| 定款認証手数料 | 3〜5万円(必要) | 不要 | 最大5万円差 |
| 役員任期 | 最長10年 (更新登記必要) |
任期なし | 登記費用差 |
| 決算公告義務 | あり(官報6万円〜) | なし | 毎年差 |
※税率・均等割は2026年時点の標準的な区分。資本金1,000万円以下・東京都を想定した数値です。
SECTION 02設立10年で支払う合計コスト
設立から10年間の「会社形態に起因する」コスト比較
TOTAL COST OVER 10 YEARS — KK vs GK
株式会社(KK)
約 36万円
合同会社(GK)
約 6万円
登録免許税
定款認証
役員任期更新登記
決算公告
合同会社を選ぶことで、10年で約30万円のコスト削減
※ 法人税・消費税・住民税の本体部分は両者とも同額です。
※ 法人税・消費税・住民税の本体部分は両者とも同額です。
税金本体は同じ、違うのは「形態維持コスト」
利益が同じであれば、納める法人税・地方税・消費税は1円も変わりません。違いはあくまで設立時と維持にかかる手数料・登記費用の差。「節税のために合同会社」という選び方は誤解です。
それでも株式会社を選ぶべきケース
金融機関からの融資・VC出資・採用力・将来のIPOを視野に入れるなら株式会社一択です。BtoB取引で信用調査される業種、補助金申請が多い業種でも株式会社が有利。逆に1人会社・不動産管理・資産管理会社なら合同会社で十分です。
